なりすましメール詐欺の手口と種類

最近、パソコンや携帯電話でのメール利用が当たり前になったことから、なりすましメールの被害が増えています。その被害の中でも深刻化しているのが、なりすましメール詐欺です。そもそも、なりすましメールとは、差出人や題名、本文を本来のものとは違った形に偽ったメールのことです。そして、なりすましメールを詐欺行為に使うことにも幾つかのパターンがあります。

まず、被害として非常に多いのがフィッシング詐欺です。これは、存在しそうなメールアドレスを偽装して、クレジットカード番号やパスワード、暗証番号などの情報をだまし取るものです。メールに書かれたURLなどにアクセスさせ、その中の入力画面等で入力させようするのが大まかな手口です。時には、友人や親類を装って現金を騙し取ろうとしたり、本人に覚えのない請求書を送ってきたりと最近では色々と手が込んできているので、注意が必要です。また、出会い系サイトを利用した詐欺もあります。これは、メール内に出会い系サイトのURLを記載し、サイトへの登録をさせようとするものです。人が興味を持つような件名や差出人で、自発的にサイトにアクセスするように仕向けます。このような詐欺行為は、確かに厄介ですが、個人が気を付けていれば比較的容易に被害を防ぐことができます。

しかし、より厄介な行為として、メールにウィルスが添付されているというケースもあります。覚えのないメールは安易に開かないということを日頃から徹底することが必要不可欠な対策方法と言えるでしょう。なりすましメール詐欺を避けるには、その詐欺行為を想定して、予め準備対策しておくことに他なりません。具体的には、まずメールアドレスを定期的に変更することが大切です。その際には、できるだけ予想しづらいものに設定し、信頼のおける家族や友人のみに、そのメールアドレスを教えるようにすることも気を付けるべきことです。更に、メールアドレスを提供している各携帯会社やプロバイダでは、なりすましメールを見分けて受信拒否をしてくれるサービスもしてくれているので、必ず利用するべきでしょう。

また、様々なサイトへの会員登録をする際には、そこからメールアドレスが漏れる可能性もあるので、よく確認してからにすることも留意する点です。そのサイトにアクセスする人が必ずしも良い人ばかりとは限らず、犯罪に巻き込まれるという可能性も否定できないからです。掲示板や交流サイト、ブログ等でメールアドレスを公開するのも控えるべきです。これらの知識と心構えさえあれば、なりすましメール詐欺の被害から必ず身を守ることができるはずなので、念頭に入れておくことが大切でしょう。